子供達の販売実践と企画

                                           平成20年11月25日
                                                           
 11月1日、2日の2日間にわたり、岡崎で秋の市民祭りが開催されました。私は、岡崎商工会議所の青年部主催のジュニアエコノミーカレッジ(通称「ジュニエコ」)にサポーターとして参加させていただきました。
 このジュニアエコノミーカレッジとは、今年の春から小学生を対象に参加募集をし、小学生が自分達で企画をし、夏休みには帳簿の書き方などの合宿を行い、最後には決算の報告をみんなの前でする企画です。私達サポーターは、子供達の運営を見守ることを基本とし、子供達からの質問に対しては具体的な答えを出さないようになっておりました。子供達から質問が来たら「どうしたら良いと思う?」が合い言葉です。

 

 ほとんどの子供達が、たこ焼きや、ラーメンそしてポップコーンなど、食べる物を自分達で作って販売することを企画していました。しかし、私がサポートさせていただいた子供達は、お客様にゲームをしていただき、参加賞としてかりんとうや、飲み物を渡す企画でした。私としては商売として成り立つのか心配な企画でしたが、大人の考えや都合に合わせることなく、子供達の目線に立つ事が目的でしたので、子供達から学ぶ事を第一にサポートをさせていただきました。

 合宿では最初の頃、真剣な眼差しで参加していた子供達も、次第に遊び出す子供達や、全く違った事を始めてしまう子も出始めます。それでも、商売をする上で必要なお金を集める大切さを勉強し、商工会議所の青年部から株券発行の承認のため、それぞれが説明をしなければならない時には、きちんと説明し、承認がおりたときにはその真剣さに見守っていた大人の方が目に涙を浮かべる人もみえました。
 そして、販売当日となると、子供達は自分達の作った商品やサービスが本当に好きで営業をしており、嘘や偽りのない商品を自信をもって販売しているのです。子供達は恥ずかしがることなく大きな声で販売をし、私がサポートさせていただいた子供達のゲームもみごと完売しました。

 

 会社の金銭面の事情から仕方なく偽造した商品や、汚染された商品を平気で販売する業者がいます。しかし、本当に仕方がなかったのでしょうか。商品を作る人、販売する人、そして管理する人それぞれが自信有る商品を作り販売していくことが、本当に大切なはずです。

 

 ジュニアエコノミーカレッジでは、11月16日に表彰式が有りました。グランプリが12チームの中から選ばれましたが、全ての子供達は、この企画を通じて最高の経験を手に入れたことでしょう。