打たれ強く生きる                                                       

 平成24年1月25日

   日本には、沢山の老舗と呼ばれる企業があります。何百年どころか何千年も続いている企業が存在していることは多くの方がご存じでしょう。そんな長寿企業が、存続し続ける事が出来る条件として次のように掲載してありました。  

 ①危機への創造的な適応 

 ②商品の質へのこだわり

 ③後継者の育成

 ④過度な成長は望まない(継続的な成長を目指す)

 健康のために30分歩く、これを毎日続ける。風が吹いても、雨が降っても続ける。これがいかに難しいことかは、誰でも分かることだと思います。企業は始めるよりも、続けることの方が難しいと言われていますが、これを長く続けている経営者の方は大変な努力を積み重ねてみえることが伺えます。

 

 4年ほど前に、世界経済は100年に一度の大混乱であると言われ、さらに、昨年は東日本大震災により、大変な災害を受けてしまいました。しかし、私達が企業と生活を維持していく中には、決して災害などの外的な問題だけではないはずです。私の父は平成22年11月に心筋梗塞で倒れて以来、何の反応もないままベッドに寝ています。その時に起きた事態で、私の生活環境が変わってしまいました。誰にでも無理難題が起き、そして乗り越えなければならい問題が必ず起こるのです。 

 自ら望んで災害に遭うわけではありませんが、他の方には分からないだけで、色々な現状を受け止めて生活をしています。たとえ災害によって被害を受けたとしても、そこから這い上がるのは自らでなければなりません。手を取り合って生きることはすばらしいことです。しかし、自分のことは自分でしか決断し進むことが出来ないことを理解しておかなければならないのです。


 企業経営の目指すところは「地域社会への貢献」にあるはずです。多くの困難を乗り越えて、この目指すところに突き進まなければなりません。登山をするとき、目指す頂上は一つですが、登山口は沢山あります。登ってみて困難に遭遇すると、また別の登山口に変える。これでは、いつまで経っても頂上に着くことはありません。今の日本を築き上げてくれた人達は、どんな困難にも立ち向かい、食料や医療に恵まれた環境を残してくれました。これを、私達の時代で終わらせてしまうような無責任ではいけません。

 これから立ち向かおうとする時代は決して甘いものではない、そして個々の抱えた現状は厳しさを増すばかりでしょう。でも乗り越えられない困難ではありません。私達一人一人が「一度きりの人生をどのように使うか」を考えて、変えられない過去にこだわらず、ゆっくりで良いので一歩ずつ未来へと進んでいきましょう。