完全数って知ってますか
                                                              平成27年8月25日

 先月、うちの事務所から味噌味のジンジャーエールを発売しました。その名も「味噌ジンジャー」です。春頃から話がすすみ、何度か試飲をして製品となりました。こうして新しいことを始めますと、いろいろな人からアドバイスやアイデアをいただき、商品開発や市場開拓の面白さを経験する事が出来ました。ご興味のある方はお気軽に御連絡下さい。新商品と言っても、ジンジャーエールに味噌を混ぜただけですけどね。
 経営において新しい事にチャレンジするのはとても大切な事です。いつまでも同じ事を繰り返していても改善はされません。より良くするためにもチャレンジをすることは良い機会となります。しかし、畑違いの事をするのは、なかなか時間がかかります。今回の味噌ジンジャーの販売についても、開発費、納品場所そして販売先など、全てにおいて簡単には出来ませんでした。でも友人や先輩から昔からある大切な法則や教えを頂き、新しい気づきを得ることが出来たことが大きな成果かもしれません。
 
  新たなチャレンジをしようと思いますと、なかなか行動に移すことが出来ません。しかし、「新たな発見」とは実は身近にあるものから発見されるのであり、世の中に無いものが新たに生み出されるのではありません。私達が知らなかっただけで、大昔から存在していたものばかりなのです。
 例えばエベレストはインドの測量局の長官を務めたジョージ・エベレストにちなんで命名されたそうですが、そもそもそこに山は昔からあり、突如として山が生まれたわけではありません。現地の人からすればあることは当然であり、名前だって「チョモランマ」と呼んでおりました。しかしこれが新たな発見とされ名前まで変えられてしまったのです。また、数学の世界には完全数という数があります。完全数とは、その数自身を除く約数の和が、その数自身と等しい自然数のことをいいます。例えば6(=1+2+3)、28(=1+2+4+7+14)のことをいいます。この完全数にしても、人類が生まれる前から存在し発見されるのを待っていたのです。
 
 新しいこととは、世の中に無いものを生み出すのではなく、有るものをどう利用するかなのです。「過去を知り、未来を見て、今動く」これが経営者の鉄則だと思っています。未来が見たければ過去を勉強してみて下さい。新しい物を作りたかったら、過去の物を研究してみて下さい。私達が知らずにいるだけで、宝は眠っているかもしれません。

 最後にもう一つ「友愛数」をご紹介します。友愛数とは、異なる2つの自然数の組で、自分自身を除いた約数の和が、互いに他方と等しくなるような数をいいます。例えば220(1+2+4+5+10+11+20+22+44+55+110=284), 284(1+2+4+71+142=220)となります。とてもあたたかみがある数同士に思えてきませんか。