フィンテック革命
                                                              平成28年4月25日

 私達の周りの環境が、情報技術の発達によってドンドン変わって行きつつあることは、皆さんもお気付きのことだと思います。
 私達が日々検索している情報や、写真、ホームページ、メールなど色々な情報がインターネットを経由して、様々な場所に保管がされています。1つの場所であらゆるデータを預かる方式ではないため、 改ざんされたりする心配はありませんが、逆に消すことも出来にくく成っています。
 その様なデータが世界中にちりばめられた状態をビックデータと呼んでいます。
 そのビックデータ中で、私達が生活をし、判断の材料として利用しているのです。初めて行<場所や、新たに取り引きを始める方をとりあえず検索サイトで名前を入れて調べてみる方も多いはずです。

 しかし、インターネットに掲載されている情報は、全てが正しいとは言えないこともご
承知の通りです。誰でも安価で簡単に情報が書き込めますからこそ、多<の情報を手に入れることが出来るのですが、間違った情報が書き込まれる事を防止することは出来ないのが現状です。そのため安易に書き込まれた情報を信じることはしない方が良いかもしれま
せん。

 このようなビックデータがこれから先も私達の仕事に大きく影響を与えていきます。ビックデータの中身が信じられる物かそれとも悪意のあるものかを判断するのに、人間の力では限界があります。そこで活躍が期待されるのが、人工知能なのです。多くのデータを瞬時に判断する事ができる計算能力を持ったコンピュータが開発され、動き始めているのです。

 フィンテックと言うサービスはご存知でしょうか。
 金融機関にて融資を受ける際に、信用情報として「決算書」「身分証明書」「金融実績の記録」などを基に融資すべきか判断がされている事はご存知の事と思います。
 しかし、これらの仕組みを一変してしまうかもしれないのがフィンテックなのです。
 銀行の取引明細やクレジットカードの取引明細を会計ソフトが抜き取り、そして経営者の付き合つている関係者をSNSで特定し、インターネットの検索サイトから何を中心に興味を持っているのかを見極める。全ての投資判断をインターネットの世界にあるビックデータと照らし合わせて融資判断をするのです。 しかし、これを人間の目で確認をしていては、とんでもない量のデータを見る事になり、長時間を要する事になってしまいます。そこで、この判断をするのに活躍をするのが、人工知能となるのです。
 私の仕事である税理士業は、決算書の正確さを証明する事も重要な仕事の一つです。これがフィンテックの世界では不要となってしまうのですから、今からこの対策をしておかなければ成りません。 嫌だと言ってもジワジワと迫って来るのであれば、上手<利用する事を考えるしかありません。