逆境をバネにして
平成28年9月25日
相手の徳を友とする
友として交わるときには、年長であるとか、地位が高いとか、身内に偉い人がいるとか、そんなことを目安にしてはならない。要は相手の徳を友とするのである。
私も利用をしていますが、フェイスブックにはその人の人間関係がみえたり、その人の行動がみえたりします。しかし、本当に友人として選ぶ際には、表面的な人間関係や行動に惑わされることなく、その人の人柄や、考え方で選ぶべきだと言っています。
友達が多いことは大変有り難いことです。しかし、多いだけではなく、どんなときにでも助け合うことが出来る関係性こそが必要なのでしょう。
至誠の心がほしい
こちらが至誠の心で接すれば、どんな相手でも動かすことができる。
人を動かす道具としてお金があります。外注先に金銭で仕事を依頼し、作業を完成させる事が正しい取り引きだと思っている方が増えてきました。そのためでしょうか、お金を支払う人が優位にあると勘違いしている方がいるようです。
経営者は、人は金銭で動くものでないことが分かっています。ですから、経営者は金銭的な繋がりで仕事を受けるのではく、信頼関係で受けているのです。
信頼はコツコツと積み上げるものですが、これが壊れるのは一瞬の事です。しかし、積み上げられた信頼は、自分だけではなく、子孫の代まで強く結ばれることがあります。
だからこそ、金銭的な関係だけではない絆を作り上げることが、商売の基本なのでしょう。
逆境をバネにして
人生を生きていく知恵は、逆境のなかで身についていく
売り上げが好調で、従業員の意識が高く、資金繰りも十分に蓄えられている時は、経営者として申し分のない時です。この状態が悪いと言っているのではありません。しかし、企業経営には必ずピンチが訪れるものです。そんなときに発揮できる知恵は、逆境の時にこそ生まれるものであると言っています。
山本五十六の「男の修行」に、
苦しいこともあるだろう 言いたいこともあるだろう
不満なこともあるだろう 腹の立つこともあるだろう
泣きたいこともあるだろう
これらをじっとこらえていくのが 男の修行である
これらは孔子の後継者である孟子の言葉です。2000年以上前の教えですが、現代であっても、人が大切にしなければならないことは変わらないものです。