楽しんでいる者には及ばない
平成29年6月25日
私の仕事は、税理士です。
税理士の仕事は、次の3つを日本税理士連合会で定めています。
① あなたを代理して、確定申告、青色申告の承認申請、税務調査の立会い、税務署の更正・決定に不服がある場合の申立てなどを行います。
② あなたに代わって、確定申告書、相続税申告書、青色申告承認申請書、その他税務署などに提出する書類を作成します。
③ あなたが税金のことで困ったとき、わからないとき、知りたいとき、ご相談に応じます。「事前」のご相談が有効です。
そして、税理士法に定められた使命として、「納税者に正しい納税を実現させる事とされています。」適正な納税と書かれていますので、税務署等へ提出する確定申告書の作成をする事が仕事だと思われている方が多いのではないでしょうか。
私は、3年ほど前にインターネット上でのコミュニケーションツールの一つである、LINEのスタンプを販売してました。それから、ジンジャーエールに岡崎の八丁味噌を混ぜた「味噌ジンジャーエール」を販売し、今はベトナム産のカシューナッツが売れないか考えている最中です。これがなかなか上手くいかないものですから、商売とは難しくそして面白いものですね。
人はどうしても今置かれている現状の枠の中で考え、そして出来るか出来ないかを判断してしまいます。しかし、私はある方から教えて頂きました。「物事を判断するには、その仕事が面白いかどうかだけですよ」と言われたのです。私には、この事がすとんと腹に落ちたのです。堅く難しい言葉ばかり並べれば、最もらしい様に聞こえますが、結局は何もしないままでいます。もっと大きく物事を考え、最後には面白そうかどうかで考える事が大切なんだと。
2500年以上前の孔子もこう言っています。
これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。
これを好む者はこれを楽しむ者に如(し)かず。
物事を理解し知っている者は、それを好んでいる人には及ばない。
物事を好んでいる人は、それを心から楽しんでいる者には及ばない。
私はお客様の話を聞き、お客様の問題となっている場所があればそこへ行き、お客様の置かれた立場を感じる事が好きで、この仕事をさせて頂いています。ですから、私に出来る事なんて、私の手の届く範囲のことでしか出来ない器なんだと思います。しかし、これが好きなんですから仕方が無いのでしょう。
世の中好きでしている仕事ばかりではないとお叱りを受けるかもしれませんが、皆様がしている仕事にも笑顔になる瞬間があるはずです。好きな仕事だから面白いのではなく、今の仕事の中に面白いことが隠れいるものなのです。