日本が好きです
平成23年7月25日
日本女子サッカーチームが優勝し、まさに「なでしこ旋風」が巻き起こりました。私も子どもと一緒にテレビで中継を見ていましたが、勝利した瞬間、鳥肌が立ち心がふるえた気がしました。こんな気持ちは、2009年に行われたWBCで日本の野球選手が2連覇したとき以来です。
冷静に考えてみれば、自分にとって利害関係がある出来事ではありませんが、自然に喜びがあふれてくる感情を覚えています。
私が小学生だった頃、両親や学校の先生、そしてニュースで聞いている日本という国のイメージは、とてもすばらしく、心の優しい人が住み、安全な国で、世界一信用が出来る国だと実感していました。そんな、日本に住んでいることに、子供ながら自慢でありました。
しかし、あれから25年ほどが過ぎました。元号も昭和から平成へ変わり、21世紀となりました。今の日本はどうかというと、企業の偽装隠蔽が横行し、毎日のように殺人事件が起こり、犯人の検挙率も下がる一方です。現に、先月私が使っていた原動付き自転車が盗まれてしまいました。鍵がついていても盗もうとしない日本人としての誇りから、鍵がかかっていても、盗難にあう時代となってしまったのです。
この25年の間に、住んでいる人が変わってしまったかのようです。
25年の間に変わったのは、日本が不景気になった為と分析する人がいます。企業の売上げが下がり、それに連動して給料が下がりました。失業者も年々増える一方です。毎月入ってくるお金が少なくなっていくことで、食べていくためには仕方なく犯罪に手を染めると行った具合だそうです。
でも、本当の理由を私はこう考えます。景気が良いと思って、生活レベルを上げて暮らし、人の幸せは物によって表せると思っていた時代があったことに、間違いがあったのでしょう。物で人の幸せを表現する時代が来た後は、必ずその国の国民は欲の塊となり、自分をコントロールすることが出来なくなり国が崩壊するそうです。飽食時代に築かれた歪みは、その時代が過ぎた後も正すどころか、さらに歪んでいく事となり、これを取り戻すには、かなりの代償が必要となるのです。
私達は、バブルと言われた飽食の時代を過ごしてしまった日本には、崩壊の時代が来ることを当然と受け入れ、この時代をどう笑って生きていくのかを研究すべきでしょう。
私はサッカーの試合を見ていて、改めて日本という国が好きなのだと感じることが出来ました。政治家へ、大企業へ、行政へと批判するだけでなく、減税へ向かうのか、又は増税へと向かうのか、どちらが国の為なのか一度考えてみてはいかがでしょうか。