消費税増税がやって来る
平成25年10月25日
郵便料金やディズニーランドの料金の値上げが発表されました。来年の4月1日より、消費税が5%から8%へと増税されることが決まったからです。政府の説明では、消費税は消費者が負担すると説明がされていますが、実際の取り引きは、消費税の増税分だけの値上げと変わりませから、値上げと表現される事は正しいのです。つまり、消費税の増税分は、得意先に負担させるのか、それとも皆さんの企業が負担をするのかは、企業判断に任されているのです。
また、消費税の増税は来年4月1日からと決まっていますから、それまでの駆け込み需要が始まっています。簡単に言えば100万円の買い物をする人は、5万円で良かった消費税が、4月からは8万円必要となり、3万円余分に税金を納めることとなるのですから、 「どうせ買うのであれば、早めに買おう」と、今年の売り上げが増額している企業が多く有るようです。企業努力を要因として、企業の業績が良くなってきたのではなく、消費税の増税によって売上が増えたのであれば、それはバブルであって、その後は売上が泡となって消えてしまう可能性があるので要注意です。
消費税増税に関して、その節税方法として、面白い方法が有ります。
昔は歌手の歌を買うとしたら、レコードまたはCDなど目に見えた形有るものを購入していました。それが、現在ではインネットを利用してデータだけを購入するようになり、目に見えた物を購入しなくても良くなってしまったのです。そこで、そのデータを日本の企業が、日本の中で発信して消費者へ送った場合には消費税が課されてしまうので、外国に支店を設けて、そこから日本の消費者へ送る。これにより、販売しているのは、日本の国外からとなるので、消費税が回避出来るとして、様々な企業がこれを利用しようと検討しています。
これからの事業計画を検討する場合には、その材料として欠かせないのが「少子高齢化」と「グローバル化」だと思います。特に「グローバル化」は上記を例にしても、中小企業においても対岸の火事ではなくなってきています。企業経営を考える場合に大切な事柄として、人・モノ・お金そして情報だと説明されています。この中で簡単にグローバルになってしまっているのが、お金と情報です。この2つは、何の障害もないかのように国境を簡単に越えていくのです。
「何の為に生まれて 何をして生きるのか 答えられないなんて そんなのは嫌だ!」とアンパンマンの歌詞の中にもあるように、グローバル化による環境の変化により、今後も続く様々な困難がやって来るでしょう。これに打ち勝つためには、企業経営も揺るぎない志を掲げなければなりません。何のために経営をしているのか、分からずに経営をしていくなんて嫌ですよね。